土佐風蘭保存会の紹介
野村佳令(土佐風蘭保存会事務局)
南国土佐では昔から風蘭の宝庫でありまして,富貴蘭の名品にも多く登録されており,また,高知県産の風蘭も四国産で多く紹介されています。その高知県において高知市に事務局を置いた土佐風蘭保存会(会長坂本昌一)は,平成8年に発足し今年で12年目になります。現在の会員は県内の会員が主でありますが,県外でも愛媛県・徳島県・山口県・岡山県などの会員も入会しており,全員で65名のローカルの色彩が濃い会であります。
展示会は土佐竹蘭保存会(会長坂本昌一)と共催で高知市布師田の高知県地域職業訓練センターで年間5〜6回開催しております。展示品は会員が愛培している風蘭・セッコク・山野草等約300鉢が展示されており,県内外からの愛好者が訪れております。展示会の最終日には交換会も開催されております。風蘭やセッコクにおいては,高知県産の品種も多く,県外の会では見られない品種が多く展示されております。
したがって,県外からも会員でない愛好者も沢山訪れて,熱心に鑑賞されていますし,会員との蘭談議に花を咲かせる場面も多く見かけられます。また,時にはミニ「風蘭植え替え講座」や「セッコクの栽培講座」が愛好者からの希望によって,突然開かれたりもします。
《会の目的》
土佐風蘭保存会の会則で「会の目的」には,会長坂本昌一の信念から『この会は風蘭を愛好する人によって組織され,風蘭を通じて,自然と人生を極めることを目的とする』と謳われております。したがって,この会の土曜塾では毎週土曜日に会長宅で開催されており,蘭の勉強だけでなく,会長による人生哲学の勉強会まで発展することも良くあります。
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