土佐風蘭保存会の紹介



土佐風蘭保存会の紹介

                                                                            野村佳令(土佐風蘭保存会事務局)

 南国土佐では昔から風蘭の宝庫でありまして、富貴蘭の名品にも多く登録されており、また、高知県産の風蘭も四国産で多く紹介されています。その高知県において高知市に事務局を置いた土佐風蘭保存会(会長 坂本昌一)は、平成8年に発足し今年で18年目になります。
現在の会員は県内が主でありますが、県外でも愛媛県・徳島県・山口県・岡山県などの会員も入会しており、全員で65名のローカルの色彩が濃い会であります。

 展示会は土佐竹蘭保存会(会長 坂本昌一)と共催で高知市布師田の高知県地域職業訓練センターで年間5〜6回開催しております。展示品は会員が愛培している風蘭・セッコク・山野草等約300鉢が展示されており、県内外から愛好家が訪れております。展示会の最終日には交換会も開催されております。風蘭やセッコクにおいては、高知県産の品種も多く、県外の会では見ることのできない品種も多く展示されております。

 したがって、県外からも会員でない愛好家も沢山訪れて、熱心に鑑賞されていますし、会員との蘭談議に花を咲かせる場面も多く見かけられます。また、時にはミニ「風蘭植え替え講座」や「セッコクの栽培講座」が愛好家からの希望によって、突然開かれたりもします。

会の目的

土佐風蘭保存会の会則で「会の目的」には、会長坂本昌一の信念から「この会は風蘭を愛好する人によって組織され、風蘭を通じて、自然と人生を極めることを目的とする」と謳われております。したがって、この会の土曜塾では毎週土曜日に会長宅で開催されており、蘭の勉強だけでなく、会長による人生哲学の勉強会まで発展することもありました。